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■今月のきっぷ バックナンバー

毎月1日更新。JR東日本の「おトクなきっぷ」をはじめ、関東各地の切符、今では手に入らないレアな切符をご紹介。

もちろん、バックナンバーも用意するので、見忘れても大丈夫。

□バックナンバー

※バックナンバーは、フォントや行数など、一部を再編集している場合があります。

※バックナンバーの情報は、古くなっている場合があります。

今月のきっぷ終了に伴い、このページは11月30日(日曜日)をもちまして閉鎖いたします。短い間でしたが、ありがとうございました。

第1回(平成20年4月号「日暮里・舎人ライナー ミニ特集」)

第2回(平成20年5月号「春のレアきっぷ特集 メトロカード」)

第3回(平成20年6月号「夏のレアきっぷ特集 足尾鉄道開業95年記念乗車券」)

第4回(平成20年7月号「ホリデー・パス」)

第5回(平成20年8月号「りんかい線1日乗車券」)

第6回(平成20年9月号「秋のレアきっぷ特集 流鉄昭和モデルノロジー」)

最終回(平成20年10月号「広がる未来のきっぷ」)

 

■今月のきっぷ 4月

 日暮里・舎人ライナーは、平成20年3月30日(日曜日)に開業したばかりの、まだ新しい路線です。

 荒川区の「日暮里駅」から、足立区の「見沼代親水公園駅」までの13駅9.7キロメートルを、全線高架化の新交通で20分で結ぶ、まったく新しい感覚の通勤路線です。車両や駅の構造は、「ゆりかもめ」とほとんど似ています。

 写真は、足立小台駅〜扇大橋駅間の荒川です。

 日暮里・舎人ライナーは、無人運転で前面がパノラマのうえ、とても高いところを走るため、眺めは他の路線に負けていません。

 

 開業初日は、記念にきっぷを買う人もたくさんいて大行列になっていました。

 

 この路線では、普通乗車券や回数券のほかにも、「都営まるごときっぷ」の発売開始や、「東京フリーきっぷ」の範囲に日暮里・舎人ライナーが加えられたりしました。

 特に、平成20年3月30日(日曜日)の開業初日の日暮里・舎人ライナーの各駅のきっぷうりばで買うことのできた「都営まるごときっぷ」は、各駅ごとにデザインが異なっていました。(写真は見沼代親水公園駅で購入)

 また、平成20年4月12日(土曜日)、13日(日曜日)には、舎人公園で開催される「日暮里・舎人ライナー開業記念イベント」を記念した「都営まるごときっぷ」が発売されます。通常の「都営まるごときっぷ」は、都営地下鉄・日暮里・舎人ライナーのきっぷうりばと、都電荒川線・都営バスの車内にて、大人700円、小児350円にて発売中です。一部を除いた都営地下鉄の窓口や、都営バス営業所・支所・新宿分駐所、荒川電車営業所、一部を除いた都営地下鉄・日暮里・舎人ライナー・都電荒川線・都営バスの定期券発売所では、前売りもおこなっていますので、そちらもおすすめします。(前売りにつきましては、発売日より6ヶ月以内の1日のみご利用いただけます。)

※初回の平成20年4月は、「メトロカード特集」を予定しておりましたが、「日暮里・舎人ライナーミニ特集」に変更いたしました。

※次回(平成20年5月)は、「春の メトロカード特集」を公開いたします。

 

 

■今月のきっぷ 5月

 現在、東京での交通手段のひとつとして、地下鉄がなくてはならない存在となっています。逆に、地下鉄も東京と一緒に成長しています。

 東京では、東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局の2業者で運行していますが、1つの都市で2つの地下鉄事業者があるというのは、世界的に見てもとても珍しいみたいです。色々な理由があって、2事業者で運行にあたるようになった訳ですが、当時は、“東京メトロ”なんて洒落た名称の地下鉄事業者なんかなかったのです。

 ここでは、東京の地下鉄の歴史についても学んでいきましょう。

 昭和2年(1927年)、日本で始めての地下鉄が、浅草〜上野間に開業したのは、今も多くの人が社会科で学んでいます。

 当時は、“東京地下鉄道”という株式会社が運行にあたっていたそうです。

 昭和13年(1938年)には、“東京高速鉄道”という別会社が、青山六丁目(現・表参道)〜虎ノ門間を開業させました。

 東京地下鉄道と東京高速鉄道が統合したのは、昭和14年(1939年)のことです。昭和16年(1941年)7月4日には、当時の東京のすべての地下鉄路線が、経営財団である帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が引き継ぎました。

 昭和33年(1958年)8月には、都市交通審議会にて、東京都交通局の地下鉄建設参入が決定し、昭和35年(1960年)に、東京都交通局では初めての地下鉄が、押上〜浅草橋間で開業しました。

 ここでようやく、現在の東京の地下鉄の基礎が築かれる訳です。

 

 そんななか、昭和63年(1988年)には、JR各社で発売しているオレンジカードのように、自動券売機において現金の代わりに使うプリペイドカードである、「メトロカード」が発売されました。

 このメトロカードは、後に発売が開始されるNSメトロカードや、SFメトロカードなどよりも以前に発売されて、現在では販売を終了しています。ICカード乗車券が普及し、数が減少傾向にあるプリペイドカードでありますが、思い出すと、時代を感じますね。

 インターネットオークションなどでも、使用済みのメトロカードを購入することができますので、興味のあるかたはコレクションしてみてはいかがでしょうか。

※インターネットオークションに参加する際は、違法行為に巻き込まれぬよう、ご注意ください。万が一、弊サイトをご覧のかたがインターネットオークションでの被害に巻き込まれましても、弊サイトは一切の関係がないことをご了承ください。

※次回(平成20年6月)は、「夏のレアきっぷ特集 足尾鉄道開業95年記念乗車券」を特集いたします。

 

■今月のきっぷ 6

 群馬県桐生市の桐生駅から、栃木県日光市の間藤駅までの44.1キロメートルを結ぶ、いわゆるローカル線として、足尾地域のかたの移動や、ちょっとした旅行での利用として、広く使われているわたらせ渓谷鐵道です。

 今月は、現在のわたらせ渓谷鐵道が成るまでの波乱万丈を、わかりやすく学んでいきましょう。

△セミクロスシートでいざ長旅へ

 わたらせ渓谷鐵道は、昔、そんな洒落た名称ではなかったのです。

 明治42年(1911年)に、栃木県にあった足尾銅山(現/閉山)から産出される鉱石輸送のために、足尾鉄道が敷設した路線です。当時は、現在の終点である間藤駅から先も線路が伸びており、鉱石輸送のため、貨物専用線もあったそうです。

 その後、鉱石輸送は国策上重要であったことから、2年後の大正2年(1913年)には国の貸入れ路線として、足尾線と改称しました。

 大正7年(1918年)には完全に国が買収しています。

 そして、肝心な鉱石輸送も、昭和48年(1973年)の足尾銅山の閉山に伴い、昭和61年(1986年)に廃止されましたが、その後も数年は輸入鉱石の製錬が継続されたため、貨物線は残っていました。そのころは、鉱石輸送も廃止し、そして何より、日本の公害の原点である足尾鉱毒事件(※)の影響にもより輸送量も減少してきました。

 そんななか、昭和62年(1987年)には、国鉄民営化により、JRが発足しました。(国鉄足尾線はJR足尾線となる。)旅客輸送のほか、まだ一部では貨物輸送もおこなっていたので、当時はJR貨物の車両も見ることができました。

 そして、ここでようやくJR足尾線が廃止され、現在のわたらせ渓谷鐵道となる時代がやってきました。平成元年(1989年)です。

 国鉄が民営化され、JR足尾線となってわずか2年余りで、わたらせ渓谷鐵道が開業されました。同時に、JR貨物による貨物輸送も終わり、現在の終点である間藤駅から先の貨物専用線は、わたらせ渓谷鐵道の免許線(未成線)として、レールが残されていました。

 しかし、わたらせ渓谷鐵道が開業して9年後の平成10年(1998年)にはわたらせ渓谷鐵道の免許線(未成線)の鉄道事業免許が失効され、現在の形になりました。

 現在では、トロッコ列車も定期的に運行され、渡良瀬川の上流の美しい渓谷に沿って進むこと、初夏の新緑と秋の紅葉が絶景であること、そして、日光に近いことや駅に直結した温泉の設置などから、観光客が増え続けています。

 

大間々駅から数分歩けばこんな渓谷も眺めることができる△ 

〜まとめ(わたらせ渓谷鐵道が現在に至るまで)〜

足尾鉄道→国鉄足尾線→JR足尾線→わたらせ渓谷鐵道

 さて、今月ご紹介するきっぷは、最近発売されたばかりなのであまりレアとは言い難いのですが、コレクターにはたまらないきっぷが発売されました。足尾鉄道開業95年記念乗車券です。

 平成20年3月22日(土曜日)から1000枚限定で、相生駅、大間々駅、通洞駅または通信販売にて購入することができます。(平成20年6月現在。)

 この記念乗車券は、当初の開業区間にちなんだ桐生〜大間々間の往復乗車券で、図柄には当時(国鉄足尾線時代)C12形蒸気機関車が重連で牽引する貨物列車の様子が写されています。

 みなさんも、梅雨で過ごしづらい時期ですが、気持ちを晴らしにわたらせ渓谷鐵道に乗って、駅直結の温泉などにお出かけしてみてはいかがでしょうか。

※特集内で紹介した足尾鉱毒事件は、昭和48年に足尾銅山が閉山されたため、現在(閉山以来)は無害ですのでご安心ください。足尾銅山について詳しく知りたいかたは、通洞駅前にある「足尾銅山観光」に行かれることをおすすめします。

※次回(平成20年7月)は、夏の行楽に便利な「ホリデー・パス」を特集します。  

 

■今月のきっぷ 7

 東日本旅客鉄道JR東日本)とは、全国各地に北海道、東海、西日本、四国、九州、そして貨物とある旅客鉄道会社のひとつで、JRグループのなかでは最も企業規模が大きいといわれています。それもそのはず、東北地方の全域、関東地方、山梨県の大半の地域、信越地方、静岡県の一部の地域までを勢力を伸ばし、さまざまな企画を展開しています。

 そんなJR東日本では、鉄道好きならば一度は利用したことのあるこんな便利な「おトクなきっぷ」が売られています。

 これは、今回紹介するホリデー・パスです。東京都内のJR東日本線の全線と、隣接する茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県の一部列車および東京臨海高速鉄道りんかい線の全線、東京モノレールの全線に乗車することができます。特急・急行列車および東北・上越新幹線は特急券や急行券を購入することで乗車することができます。また、指定席への着席は座席指定券、グリーン車への乗車はグリーン券の購入が条件となります。また、別料金で駅レンタカーのトレン太くんが利用できます。

△東京でのショッピングやお食事を満喫したいときに

 このホリデー・パスは、グリーンデーフリーきっぷが元となていましたが、当時は東京臨海高速鉄道りんかい線や東京モノレールなどは乗車できませんでした。平成4年(1992年)には、東京駅から約150キロメートル圏に拡大したスーパーホリデー・パスも発売開始したり、平成7年(1995年)には、同じエリアで2日間有効のツーデー・パスも出ましたが、一般行楽客にはあまり浸透しなかったため、平成13年(2001年)には廃止されました。

 そういったユニークな「おトクなきっぷ」が発売されながらも、ホリデー・パスは現存し、フリーきっぷの代表といった存在となっています。

 また、ホリデー・パスとは別に、東北地方で利用できる小さな旅ホリデー・パスを発売しています。

 

△都会の雰囲気から抜け出したいときに 

きっぷ概要(参考:JR東日本)

■取扱箇所

お求め・お問い合わせは、フリーエリア内のJR東日本の主な駅のみどりの窓口、びゅうプラザ、提携販売センター、営業販売センターおよび東京モノレール(羽田空港第1ビル・羽田空港第2ビル)へ。(東京臨海高速鉄道りんかい線を除く。)

■発売期間

通年

■有効期間

1日間

■利用期間

土曜日、休日(日曜日、祝日)および4月30日〜5月2日、7月20日〜8月31日、12月29日〜12月31日、1月2日、3日

■ねだん

大人2300円、小児1150円

■フリーエリア

東海道線(東京〜平塚間)

横須賀線(全線)

総武線(全線)

総武本線(千葉〜成東間)

京浜東北線(全線)

根岸線(全線)

相模線(全線)

横浜線(全線)

南武線(全線)

鶴見線(全線)

山手線(全線)

中央本線・中央線(東京〜大月間)

青梅線(全線)

五日市線(全線)

宇都宮線(上野〜小山間)

高崎線(上野〜熊谷間)

埼京線(全線)

川越線(全線)

八高線(高麗川〜八王子間)

常磐線(上野〜土浦間)

内房線(千葉〜木更津間)

外房線(千葉〜茂原間)

成田線(千葉〜成田空港間、成田〜我孫子間)

東金線(全線)

京葉線(全線)

武蔵野線(全線)

東京臨海高速鉄道りんかい線(全線)

東京モノレール(全線)

トレン太くん(駅レンタカー)

■利用できる列車・座席

普通・快速 自由席

普通・快速 グリーン車・指定席(運賃のみ)

東北・上越新幹線(運賃のみ)

特急・急行・ライナー(運賃のみ)

■利用条件

・フリーエリア内のJR線の普通列車(快速含む)の普通車自由席、東京臨海高速鉄道線(りんかい線)、東京モノレール線が乗り降り自由です。
・東海道新幹線はご利用になれません。
・有効期間開始日の変更は1回に限ります。

■払い戻し

・払戻しは、未使用で有効期間内に限り、本商品を発売している箇所で取扱います。(210円の払戻し手数料がかかります。) なお、東京モノレールで発売したものに関しては、東京モノレールのみでの変更・払戻しとなります。
・列車の運行不能及び遅延による払戻しはいたしません。あらかじめご了承ください。
 

 今年の夏は、ホリデー・パスを利用して、ポケモン・スタンプラリーに出かけてみませんか?

※ただし、ホリデー・パスを利用するには期間が限られていますので、ご注意ください。

※ポケモン・スタンプラリーとは、JR東日本の首都圏(ホリデー・パスのエリア内)の95駅に設置してあるスタンプラリーのことです。今年は6駅(個)のスタンプを集めると、景品がもらえるそうです。(平成20年7月26日(土曜日)〜8月10日(日曜日)まで)※次回(平成20年8月)は、夏の最後の思い出に、お台場へ行こう!「りんかい線1日乗車券」を特集します。

 

■今月のきっぷ 8

 東京都江東区の新木場駅から、品川区の大崎駅までの12.1キロメートルを結ぶ東京臨海高速鉄道りんかい線は、臨海副都心を巡る路線として活躍しています。また、りんかい線を経由して新木場駅からJR京葉線に乗り換えて沿線のリゾート施設へ向かうための移動手段ともなります。そのほか、大崎駅からはJR埼京線(川越線)とも相互直通運転をしているため、新木場駅から川越駅まで乗り換えなしで移動することができます。

 今月は、そんな新しい臨海副都心を巡る、新しい高速鉄道を、じっくりと見ていきましょう。

△左がJR埼京線(205系)、右が東京臨海高速鉄道りんかい線(70-000系)

 新木場駅〜東京テレポート駅間は高度成長期に東京外環状線の一部として計画され、湾岸部の海底トンネル工事も完了していた旧国鉄京葉貨物線のうち、国鉄時代に旅客線に転用されず、国鉄分割民営化後は国鉄清算事業団が所有していた新木場駅〜東京貨物ターミナル駅(貨物駅)間の一部を東京臨海副都心地区の開発と、同地区での開催が予定されていた世界都市博覧会に伴う旅客輸送のために旅客線として開業したものです。(なお、世界年博覧会については平成7年(1995年)に開催中止決定)また、東京テレポート駅構から大崎間については新規に工事を行った上で延長開業し、全線が開業しました。

△りんかい線開業によりややこしくなったことで有名の(?)大崎駅の駅名標

平成8年(1996年)に新木場駅〜東京テレポート駅間が開業しました。当時は4両編成の短い車両で、路線名も臨海副都心線と、固い名称でした。平成12年(2000年)に現在のりんかい線という愛称を使用開始し、臨海副都心線という名称はなくなりました。

 平成13年(2001年)に八潮車両基地を使用開始しました。

 同じく平成13年(2001年)には東京テレポート〜天王洲アイル間まで部分開業をおこない、平成14年(2002年)に全線開業し、JR埼京線との相互直通運転を開始しています。これを機にりんかい線からJR埼京線へ直通する車両が10両編成となり、りんかい線内のみ運行する車両も6両編成まで拡大しました。この全線開業時から平成15年(2003年)まで開業時の運賃のままで利用できるスピードアップキャンペーンがおこなわれました。

 平成16年(2004年)に入りようやく全車両が10両編成となり、JR埼京線の車両もりんかい線内のみを走行することができるようになりました。

 そして、平成20年(2008年)に東京テレポート駅において発車メロディーをテレビドラマや映画などでおなじみのテーマ曲に変更しました。そのほかにも、最近は新木場駅からJR京葉線に直通してJR京葉線沿線にあるリゾート施設の最寄り駅までを結ぶ団体列車も運転されたりと、サービスにも手の行き届いた路線となってきていますね。

 開業したばかりでまだまだ歴史は浅い路線ですが、これからの発展に充分期待できます。

 これは、今回紹介するりんかい線1日乗車券です。その名のとおり、りんかい線全線が1日乗り降り自由となる乗車券です。かわいいりんかい線のマスコットキャラクターりんかるを見ていると、ついつい愛着がわいてしまいます。

きっぷ概要(参考:東京臨海高速鉄道)

■取扱箇所

りんかい線の窓口(大井町、品川シーサイド、天王洲アイル、東京テレポート、国際展示場、東雲、新木場)

※JR線から大崎駅経由でご利用の場合、大崎駅までのきっぷをお求めのうえ、りんかい線各駅の改札窓口にお申し出ください。大崎駅からの乗車については有効とし、改札窓口で1日乗車券を発売いたします。りんかい線内までの乗車券をすでにお求めになった場合については、1日乗車券の代金700円からりんかい線の運賃を差し引いた額により発売いたします。

■発売期間

通年

■有効期間

1日間

■利用期間

通年

■ねだん

大人700円、小児350円

■フリーエリア

東京臨海高速鉄道りんかい線(全線)

■利用できる列車・座席

普通・通勤快速・快速 自由席

■利用条件

・東京臨海高速鉄道線(りんかい線)が乗り降り自由です。

 また、東京臨海高速鉄道りんかい線では、りんかい線1日乗車券のほか、お台場・有明ぐるりきっぷ東急お台場パスなども発売しています。また、JR東日本が株主として出資しているためか、JR東日本のおトクなきっぷでもりんかい線が乗り降り自由となる場合があります。(例えば、先月紹介したホリデー・パスなど)

 今年の夏の終わりに、りんかい線でお台場を満喫し、新しい東京を発見してみませんか?

※次回(平成20年9月)は、「秋のレアきっぷ特集 流鉄昭和モデルノロジー」を特集します。

 

今月のきっぷ 9月

 都心から最も近いローカル路線として密かに人気の、流鉄流山線という路線を持つ会社で、千葉県松戸市の馬橋駅から、流山市の流山駅までの5.7キロメートルを結びます。

 きっと、流鉄という名前を聞いてピンとこない人もいると思います。それもそのはず、この名称は、8月1日(金曜日)に社名変更をしてついた名前であって、それ以前は、総武流山電鉄という会社でした。実は、この会社は、大の名前変え好きな会社だったのです。

△流鉄の電車は、いつ何が来るかわからない。写真は「明星」。

 …そもそもこの会社は、大正2年(1913年)に流山軽便鉄道として設立され、大正5年(1916年)に営業を開始しました。その当時は、まだ総武線や土浦線(現/常磐線)が開業したばかりで、交通の主役が、ようやく船から鉄道に替わる時期でもありました。開業に至る経緯は、ただでさえ船まで東京へ出るのにも数時間かかっていましたが、天候などに左右されない時間の正確さから、鉄道で出かける人々が増え、流山町(現/流山市)民は、土浦線の松戸駅まで2時間もかけて歩いていき、電車に乗っていたそうです。しかし、2時間もかけて歩くのは不便であり、鉄道ルートから取り残された流山町民は、土浦線に通じる路線の建設を求め、秋元酒汀(あきもとしゃてい)らを中心に、地元の名士39人が発起人となり、明治45年(1912年)に建設が出願され、大正2年の設立へと至りました。

 その後、大正11年(1922年)には、1度目の社名変更をし、流山鉄道へ。 昭和26年(1951年)には、2度目の社名変更で、流山電気鉄道へ。

 昭和42年(1967年)には、3度目の社名変更で、流山電鉄へ。

 昭和46年(1971年)には、4度目の社名変更で、総武流山電鉄へ。

 そして、平成20年(2008年)には、5度目の社名変更で、現在の流鉄になったという訳です。

 その間、この会社は、路線延長計画に力を入れてきました。会社設立前には、馬橋〜中山間および流山〜関宿間、後に、馬橋〜洲崎間、そして、戦後は、流山〜小山間までをも計画していましたが、資金難のため、すべて断念、その後に計画された流山〜江戸川台間の計画さえ進行していません。

 その他にも、貨物タクシー事業などをやり遂げてきましたが、廃止となり、従業員は別の事業所へと移ることになりました。しかし、不動産事業は現存しています。

△JR新松戸駅と乗換えができる幸谷駅は、集合住宅の1階部分にある。

 そんな小さな会社の、大きな物語を誇る流鉄ですが、今回ご紹介するレアきっぷは、流鉄昭和モデルノロジーです。モノクロ写真の絵はがきと3枚の硬券乗車券で、昭和の風景がよみがえってきます。どの電車が来るかわからない流鉄の電車に揺られながら、絵はがきを見ていると、肌で歴史を感じることができるでしょう。

※次回(平成20年10月)は、最終回となります。何を特集するかは、未定です。

  

■今月のきっぷ 10月

 今や関東では多くの人が当たり前のように利用している、ICカード乗車券。電車やバスに乗れるのはもちろん、駅構内の販売店や自動販売機にも対応しています。そして、現在では日本各地の交通会社局で導入し始めています。

△関東地方で普及しているICカード乗車券PASMO(上)とSuica(下)

 さて、そんな便利な乗車カードを日本で初めて乗車カードを導入したのは、言うまでもなく、JR東日本でした。それは、イオカードと呼ばれる磁気式プリペイドカードで、平成3年(1991年)に山手線の一部の駅で利用を開始し、その後も利用できる範囲を増やしていきました。(JR東日本内に限る。)

 それを参考にした阪急電鉄は乗車カードを本格的に導入し、平成8年(1996年)には関西5社局が相互利用できるスルッとKANSAIが登場しました。

 ちなみに、平成12年(2000年)に関東地方の鉄道22社局が相互利用できる磁気式プリペイドカードパスネットが登場しましたが、パスネットではJR東日本を利用できず、逆に、イオカードでは関東22社局を利用できず、まるでイオカードとパスネットは対立した状況になっていたと言えるでしょう。

 しかし、後に非接触のSuicaが導入されたことから、磁気式カードのイオカードは平成17年(2005年)に販売終了しました。(ただし、自動券売機や自動清算機では引き続き利用できるほか、みどりの窓口では現金で払い戻しができます。)

 また、非接触のICカード乗車券を日本で初めて導入したのもJR東日本であり、JR東日本は常に時代の先頭に立って開発を進めています。

 平成13年(2001年)に登場したSuicaはJR東日本東京近郊区間で利用を開始し、順々と利用できる駅を増やし、わずか1年の平成14年(2002年)では他社である東京モノレールや東京臨海高速鉄道でも利用できるようになりました。平成15年(2003年)には、クレジットカードと一体となったVIEW Suicaも登場し、様々な発展を遂げました。

 ところで、平成12年(2000年)に登場したパスネットは、JR東日本がSuicaの販売を開始してからも利用を続けてきましたが、ついに平成20年(2008年)1月に販売を終了し、3月には自動改札機での利用もできなくなりました。パスネットの利用が終了した主な原因は、平成19年(2007年)に、パスネットが利用できる区間とほぼ同区間で、ICカード乗車券PASMOが導入されるようになったことが考えられます。

 しかし、PASMOのすごいところは、パスネット時代には利用できなかったJR東日本と相互利用ができるということです。しかし、パスネットやイオカード時代からの対立の名残りもあるのか、JR東日本と関東各社局が同じICカード乗車券を開発・販売することはありませんでした。それでも、相互利用できる点では、利用者側としてもとても便利になったといえます。その他にもICカードのすごい点は、路線バスが利用できる他、駅構内の販売店や自動販売機、また、鉄道会社が提案するサービスやイベントなどにも利用できるということです。イオカードやパスネットなどの磁気式乗車券では実現できなかった、ICカード乗車券ならではの取り組みです。

 という訳で、今ではSuicaとPASMOが問題なく相互利用できているのです。

 また、利用できる範囲は、SuicaやPASMOなど、JR東日本の区域(新潟・仙台エリア含む)だけにとどまりません。特にSuicaに関しては、JR西日本のICOCAやJR東海のTOICAの区間でも利用できるようになったのをご存知でしょうか。ICOCAとは平成16年(2004年)から、TOICAとは平成20年(2008年)3月から相互利用を開始しています。

 つまり、JR東日本を普段利用している人も、JR西日本やJR東海を利用している人も、JR西日本やJR東海、JR東日本に乗っても自分の持っているICカード乗車券を使えるようになったのですね。

 今までは一地方、しかも一会社でしか利用できなかったカード乗車券が、今や各地へ行っても一枚で乗り降りできるようになったのは、素晴らしい発展と言っても過言ではないでしょう。約10年の間に、こんなにも鉄道は進化しました。私は、今後も10年単位で鉄道が進化すると予想しています。

△今や携帯電話でも電車に乗ることができる(平成18年より開始)

さて、ここまでは、日本発のカード乗車券だったイオカードの登場から、今や当たり前のように利用しているICカード乗車券の相互利用が始まるまでの約10年間の発展についてを学んできました。

 ここからは、全国のICカードについて、簡単に紹介しましょう。

 さて、イオカードやパスネットなどの磁気式乗車券は(一部の)利用を終了したと述べましたが、全国的にはまだ各社局独自の磁気式乗車券を利用している区間(会社)はあります。(例として、バス会社など。)しかし、磁気式乗車券が衰退傾向にあるのは確かです。個人的には、約10年前に初めて磁気式乗車券が導入されて、10年以内に終了するのは心寂しい気もするのですが(特にパスネットは歴史が短い)、今後もICカード乗車券はますます発展しそうな気配が、素人の私にも感じとれます。

 そこで、これからますます利用できる範囲が広がる未来のきっぷICカード乗車券を100倍知ってしまおうと、現在、関東地方で導入されている5つのICカード乗車券の基本をすべて紹介したいと思います。

Suica(参考:JR東日本)

■名前の由来

SuperUrbanIntelligentCard」の略称で、「スイスイ行けるICカード」の意味合いも持たせている。

■導入開始日

平成13年(2001年)11月18日(日曜日

※東京近郊区間で最初に導入

■導入区間

Suicaエリア

・JR東日本(首都圏(偕楽園を除く)・新潟・仙台エリア)

・東京モノレール

・東京臨海高速鉄道りんかい線

・埼玉新都市交通

・仙台空港鉄道

・ジェイアールバス関東

PASMO・TOICA・ICOCA(近畿圏・岡山・広島エリア)エリア

※新幹線では利用できない(一部のSuica定期券に限り東京〜那須塩原・高崎間まで利用できる)。

※エリアをまたがって利用することはできない(エリア内でSuicaを利用してエリア外を通って別エリアへ行く場合は別途乗車券が必要)。

※「スペーシアきぬがわ号」など、東武線との直通特急列車(前車指定席)を利用する場合は普通乗車券と指定席特急券が必要。

■発売場所

・各駅(JR東日本)カード発売機

・もしもし発売機

・みどりの窓口

※Suicaエリア内に限る。

※破損した場合も再発行が可能

■デポジット・チャージ

デポジット/500円

※カード返却時に返金される

チャージ/1000円・2000円・3000円・4000円・5000円・10000円

PASMO(参考:パスモ)

■名前の由来

PASSNET(パスネット)」のPASと、「もっと」の意味を表す「MORE」の頭文字「MO」をとって名づけられ、「パスモ」の「モ」は、パスネットとバスが合体した「&」を表す助詞の役割も果たし、「電車も、バスも、あれも、これも」利用できるようになるという、拡張性を表す意味の「モ」の意味も込められている。

■導入開始日

平成19年(2007年)3月18日(日曜日

■導入区間

PASMOエリア

・伊豆箱根鉄道(駿豆線、十国峠ケーブルカーを除く)

・江ノ島電鉄

・小田急電鉄

・関東鉄道

・京王電鉄

・京成電鉄

・京浜急行電鉄

・埼玉高速鉄道

・相模鉄道

・首都圏新都市鉄道

・新京成電鉄

・西武鉄道

・多摩都市モノレール

・千葉都市モノレール

・東京急行電鉄

・東京都交通局(バスを含む/上野懸垂線を除く)

・東京地下鉄

・東武鉄道

・東葉高速鉄道

・箱根登山鉄道

・北総鉄道

・舞浜リゾートライン

・ゆりかもめ

・横浜高速鉄道

・横浜市交通局(バスを含む)

・横浜新都市交通

・伊豆箱根バス

・江ノ電バス横浜/藤沢

・小田急バス

・小田急シティバス

・神奈川中央交通

・湘南/津久井/横浜/相模/藤沢神奈交バス

・川崎市交通局

・川崎鶴見臨港バス

・臨港グリーンバス

・関東バス

・ケイビーバス

・京王電鉄バス

・京王バス東/中央/南/小金井

・京成バス

・ちばシティバス

・京成タウンバス

・ちばフラワーバス

・京成トランジットバス

・市川交通自動車

・ちばグリーンバス

・千葉交通

・千葉中央バス

・千葉海浜交通

・千葉内陸バス

・東京ベイシティ交通

・ちばレインボーバス

・京成バスシステム

・京浜急行バス

・羽田/横浜/湘南京急バス

・相模鉄道

・相鉄バス

・西武バス

・西武自動車

・西武観光バス

・立川バス

・シティバス立川

・東急バス

・東急トランセ

・東武バスセントラル/ウエスト/イースト

・朝日自動車

・茨城急行自動車

・国際十王交通

・川越観光自動車

・阪東自動車

・西東京バス

・箱根登山バス

・小田急箱根高速バス

・日立自動車交通

・富士急行

・富士急湘南/山梨/シティ/静岡バス

・フジエクスプレス

・富士急平和観光

・船橋/習志野/松戸新京成バス

・平和交通

・あすか交通

・山梨交通

・横浜交通開発

・小湊鉄道(鉄道を除く)

・国際興業

Suicaエリア

※新幹線では利用できない(一部のSuica定期券に限り東京〜那須塩原・高崎間まで利用できる)。

※Suicaエリアをまたがって利用することはできない(Suicaエリア内でPASMOを利用してエリア外を通って別エリアへ行く場合は別途乗車券が必要)。

※「スペーシアきぬがわ号」など、JR線との直通特急列車(前車指定席)を利用する場合は普通乗車券と指定席特急券が必要。

※仙台空港鉄道では自動改札機がPASMO非対応のため、改札窓口で入出上処理を行う。

※TOICA・ICOCAエリアとの相互利用はしていない

※一部、利用できないバスもある。

■発売場所

・各駅カード発売機

※PASMOエリア内に限る。

※破損した場合も再発行が可能

■デポジット・チャージ

デポジット/500円

※カード返却時に返金される

チャージ/1000円・2000円・3000円・4000円・5000円・10000円(バス車内の場合は1000円単位)

せたまる(参考:東京急行電鉄)

■名前の由来

東急世田谷線のせたと、利用者に便利なカードとして○(まる)をもらえるようにという願いを合わせ、「せたまる」とした。

■導入開始日

平成14年(2002年)7月7日(日曜日

■導入区間

・東急世田谷線

■発売場所

・三軒茶屋(田園都市線を除く)/上町/下高井戸各駅せたまる発売機

・三軒茶屋駅定期券うりば

■デポジット・チャージ

デポジット/500円

※カード返却時に返金される

チャージ/1000円・2000円・3000円・5000円(残額の限度は10000円)

※乗車する際に駅で入場チェッカーにタッチして乗車する。ただし、西太子堂・若林・松陰神社前・世田谷・上町(下高井戸方面のみ)・宮の坂・山下・松原各駅には入場チェッカーがないため、車内チェッカーで乗車する際にタッチして乗車する。(いずれにせよ、降りる際の処理はない)

※利用日・利用時間帯に応じて次のポイントが溜まり、累積10ポイントにつき1回分の乗車運賃をチャージする際に還元される。

 ・日曜日土曜日祝日・12月30日〜1月3日 4ポイント

 ・平日初電〜午前10時、午後4時〜終電 1ポイント

 ・平日午前10時〜午後4時 2ポイント

※西太子堂・若林・松陰神社前・世田谷・宮の坂・山下・松原各駅には「せたまる確認機」が設置してあり、次の内容が確認できる。

 ・定期券の場合は「有効期限」

 ・回数券の場合は「現在の累積ポイント」、「残額」

バスICカード(参考:関東鉄道)

■名前の由来

バスで利用できるICカード乗車券。

■導入開始日

平成15年(2003年)12月22日(月曜日)

■導入区間

関東鉄道(鉄道を除く)

・取手駅西口〜江戸川学園

・取手駅西口〜取手協同病院

・取手駅西口〜戸頭駅

・取手駅東口〜井野団地循環

・取手駅東口〜井野団地

■発売場所

関東鉄道取手営業所

関鉄観光取手サービスセンター(取手駅)

バス車内(導入区間内のみ)

■デポジット・チャージ

チャージ(積み増し)/1000円・2000円・3000円・4000円・5000円・6000円・7000円・8000円・9000円・10000円・21000円・22000円・23000円・24000円・25000円・26000円・27000円・28000円・29000円・30000円(残額の限度は30000円)

※バス車内でチャージする場合は千円札のみ利用できる。

※小児・割引運賃適用の方、2名以上で乗車する際は、タッチする前に乗務員に申し出る。

※発車後、車内のカードリーダーで残額を確認できる(停留所に到着し、扉が開いている場合は利用しないこと)。

でんてつハイカード(参考:日立電鉄交通サービス)

■名前の由来

日立電鉄(でんてつ)の道(ハイウェー)で利用できるカード乗車券。

■導入開始日

平成19年(2007年)10月1日(月曜日)

■導入区間

日立電鉄交通サービス

■発売場所

・各営業所

・日立/多賀/大田各旅行センター

・バス車内

■デポジット・チャージ

デポジット/200円

※カード返却時に返金される

チャージ/1000円(100円)・3000円(400円)・5000円(800円)・10000円(1800円)(残額の限度は20000円)

※( )内はプレミア額(チャージ額に応じてプレミア額がつく)

※プレミア額はチャージ後、最後に引き落とされる。

※プレミア額は払い戻しの対象外。

※小児・割引運賃適用の方、2名以上で乗車する際は、タッチする前に乗務員に申し出る。

 このように、関東地方ではSuica、PASMO、せたまる、バスICカード、でんてつハイカードの5種類しか発売されていませんが、SuicaやPASMOなどは関東地方のほとんどの鉄道やバスをカバーしているので、どこへ行っても困ることはないのですね。

 また、せたまる、バスICカード、でんてつハイカードについては、沿線住民向けに作られたものなので、初めて利用する場合には利用方法をよく確認しましょう。

 便利で楽なICカード乗車券ですが、これからもますます注目されそうです。

※今月のきっぷは、今月をもちまして終了とさせていただきます。短い間でしたが、ありがとうございました。

※バックナンバーについては11月30日(日曜日)頃まで公開する予定です。

  

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